イタリア旅行中の治安の感想(ローマ・フィレンツェ&ピサ・ベネチア)

イタリアの治安は悪い

って聞いてたからめちゃめちゃびびってたんですよ。

パスポート盗られて日本に帰れなくなったらどうしよう、とか。

腹巻型のセキュリティポーチはもちろん、

いざという時のために「戸籍抄本」の現物をカバンの中(心配性なので別々の場所に2通)に、スキャンしたものをクラウドに保存。
もちろん現金・カードも財布とセキュリティポーチに分けて入れてました。

ちなみにこちらのセキュリティポーチ、冬場とはいえさすがに1週間ずっと使ってるとすっぱい感じになってきたので、途中で除菌用ウェットティッシュとかで拭いた方がいいかもしれないです。

一人旅だから、電車で移動中にトイレ行った隙にキャリーごと盗まれたらどうしよう、とか。

こういう自転車用のワイヤーロックも持って行きました。

初・電車移動のベネチア→フィレンツェ間の移動ではトイレ行くときに使ったのですが、フィレンツェ→ローマ間では使いませんでした。だって向かいの席とか、荷物を前の座席に放り出して、テーブルの上にモバイル置いたままめっちゃ寝てる人いるし。

とはいえ連結部の荷物置き場は使わず、荷物は全部自席に。駅に停車している間は席を離れない。リュックまではトイレに行くときも持って行きました。

早朝とか夜とかひとりで歩いて襲われたりしたらどうしよう、とか。

一応、カバンにぶら下げておこうと思って防犯ブザーも持って行ってたのですが、結局、カバンの底に入れっぱなしでした。

普通の時間帯のイタリアの治安は拍子抜けするぐらい普通だった

早朝と言っても6時ぐらい、夜と言っても21時ぐらいまでしか外にいなかったですし、基本的に観光地にしか行ってないので当たり前と言えば当たり前かもですが。

とりあえず行く前に心配してた、

いきなり後ろから体当たりされてカバンをひったくられ「だ、誰か!その男を捕まえてくれーッ!!!」みたいなのとか、

人気のない地下鉄で「ヘイ、痛い目見たくなかったら有り金だしなッ(ナイフをちらつかせながら)」とか、

路地裏から出てきた男たちに囲まれて「身ぐるみ剥いじまいなッ」みたいなのとかは、まあ無いっぽい。

ちなみにバチカンツアーを担当してくれたガイドさん曰く、

・イタリアは凶悪犯罪じゃなくスリとか置き引きとかコッソリ頂く系が多い。
・バチカンの中も治安はローマ市内と同じ。入場料を払ってでもスリは入ってくる(稼げるから)。

らしいですし、貴重品に気を付けてわざと危ないところに行かなければ、普通に観光できるところでした。

イタリア男にナンパされ…ない!

イタリアの街を一人であるいていると次々にナンパされてもう大変!!

みたいな話を聞いたことがあるし、実際こんなこともあるらしいんですが、

わたし?わたしなら、

誰からも声をかけられませんでしたがなにか?

いやわたしだけじゃなくて、そもそもぐるっと周りみわたしても「観光客に自動り棒を売りつけようとする移民系」は目に入っても、「女性に声をかけてるイタリア男」はこの旅行中ついぞお見掛けし無かった気が。

まあ一般的な観光地だし行ったの都会ばっかりだからかもしれません。観光客が珍しい田舎町に行けばハートウォーミングなふれあいが生まれるのかもしれませんが、都会はまあドライですよね。

トーキョーもドライだって言われるけど、ローマなんて日本なんて目じゃないくらい世界中からわんさと観光客が訪れるわけですよ。商売だから相手してるけど実際は絶対めんどくさいと思う。だいたい観光スポットの窓口のおっさんなんてほんと愛想ないし。

むしろローマみたいな大都会で理由もなく愛想がいい輩がいたらなんかおかしい

と思った方がいいと思う。

こんなこともあるらしいので気を付けて。

イタリアで「これが噂のやばいやつ?」ってなったこと

そんな感じで危ない人が近づいてこなかった代わりに、ハートウォーミングなふれあいもなかったわたしですが、それでも「あっ、これがガイドブックとかで注意されてるやつ!」と思ったのが2回ほどありました。

ローマのテルミニ駅の券売機で切符ってた時

背後から「May I help you?」って声をかけられてこれが例の…と感慨深かった。そのまま振り向かずに「NO」っていったら、「サッ!!!」って目の端に残像が残るぐらいの速さで離れて行ってむしろその素早さの方にびっくりした。あの素早さでお釣りを抜き取られたら躱せないな、と思いました。

フィレンツェで切符かった時は誰にも声をかけられなかったので、やっぱりテルミニはこういうの多いのかも。でももっとすごいしつこいのかと思ってたけどあっさりしてた。ホームの改札口前の券売機で後ろに駅員さんがいたからかもしれない。

イタリアの券売機は駅のいろんな場所にあるので、駅員さんが近くにいるところで購入すると多少は安心かも。

フレッチャもローカル線も、イタリアの列車は予想していたより簡単に乗れました!

フィレンツェの街歩き中

路地裏でもなんでもなく建物と建物の間の普通の道、車一台通れる道の両側に歩道があるようなところで、反対側の歩道にいた女性がずっと「Can you do me a favor?(助けてもらえませんか?)」って繰り返してて、確かに哀れっぽい声で「助けてもらえませんか?」って言われたら無視するの胸が痛むね…って「あれわたしに向かって言ってたのか」って気づいたのは通り過ぎてからなんですけど。

異国で「自分がお願いする立場になることはあっても、他人からお願いされる立場になる」とは思わないじゃないですか。

とか思ってたらその後ガチでお願いされたりもしたんですけど。

フィレンツェでは車に乗ったドライバーさんに必死で道を訊かれ(多分)ました。イタリア語だったからほんと何言ってるのか分かんないし、すごい勢いだしどうすんだこれ、ってなったけど、

「ノン カピスコ(分かりません)」

のひとことだけ咄嗟にでてきたわたし偉いと思う。

いちおうイタリア語会話帳をチラ見していった甲斐があった。

ドライバーさん「ああっ」みたいな顔になって、別の人つかまえて「助かったわ!」みたいに去っていったんだけど、しかしなんででかいリュックしょってスマホつるつるしてる観光客まるだしの平たい顔族に声をかけようと思ったのか。

というわけで、

異国で本当に困ってる人にできることなんてなにも無い

ってことを実感しました。他の人に当たってもらったほうが幸せになれるので、堂々と無視したらいいよ!

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年末年始、冬のイタリア一人旅のまとめ(ベネチア・フィレンツェ&ピサ・ローマ)