ふと思いついてなんでもない土曜日に大塚国際美術館に行ってきました。なんとほぼ10年ぶりの二度目まして。前回「また行きたい」と思ったものの知らないうちに年月が経ってました。
*もくじ*
大塚国際美術館までの移動方法
大塚国際美術館は徳島の鳴門市にあります。本州から淡路島を渡って四国に入ってすぐぐらいのところ。 大阪からはバスで二時間の距離。
美術館まで直通のバスもあるのですが、今回は開館時間から閉館時間までびっちり滞在したかったので普通の高速バスで。(※直通バスは行きも帰りも微妙な時間のため)
前回行った時はお盆だったこともあってか朝イチの便が取れなかったのですが、今回は二日前ぐらいだったにも関わらずすんなり朝イチの便をゲットできました。
普通の高速バスを使う時の注意点
行きは鳴門公園口という美術館まで歩ける停留所がありますが、帰りは鳴門公園口に高速バスは停まりません。ひとつ向こうの高速鳴門まで路線バスで移動する必要があります。

鳴門公園口→大塚国際美術館へ
8:45 鳴門公園口到着
ここで降りたのは私ともう一人だけでした。

来た道を振り返ると鳴門大橋。向こうに見えるのは淡路島(たぶん)。あにくの雨模様でしたがしとしと降りだったのでセーフ。

さて鳴門大橋を背にして美術館に向かって歩き始めます。左手奥にある丸い建物は「大鳴門橋架橋記念館エディ」。

さて、二度目だからすんなり美術館へいけるはず。
記憶ではバスを降りたらすぐ案内板があった気がしてたんですが、ざっと見渡しても「大塚国際美術館はあちら!」みたいな標識は一切存在せず。しかも山の遊歩道みたいなところを歩いた記憶があるのになぜか舗装された車道か駐車場しかない。え、どういうこと?
しかもスマホのナビででてくるルートもなんか怪しい。なぜか駐車場をぐるっと一周させたりどうみても高速道路を歩くルートだったり。
そして15分ぐらいうろうろしてやっと見つけた案内板。

この案内板の位置は☆のあたり。ナビの示すルートとは真反対。

Googleマップのタイムラインに残ってた履歴だからちょっと怪しいけど、白いラインが徒歩ルート。やっぱり山の遊歩道を歩いた記憶は間違ってなかった。

9:15 大塚国際美術館到着
道が分かってしまえば早くて、なんとか開館時間前に到着。 既に結構な人が並んでた。チケットは事前にオンラインで購入してたのでそのまま最後尾に並ぶ。

待っている間にもぞくぞくとお客さんがやってくる。
この青いバスは鳴門公園の駐車場からのシャトルバスらしい。そんなのあったんだ。…もしかして、ウロウロ道を探し回っているよりこのシャトルバスに乗った方が早かったりして。

大塚国際美術館へ入場
9:30 開館
時間ちょうどに開門。
チケットをもぎってもらってから長いエレベータを昇る。このあたり全く前回の記憶がない。

エレベーターを昇り切ったところにロッカーを見つけたので、持ってきたデジイチをとりあえず放り込む。写真は閉館間際の人が減ってきたタイミングでまとめて撮る計画。
ちなみにわたしはここでロッカーに預けちゃったけど、このあとロビーに入った後も結構な数があったので慌てなくていいかも。ちなみにややこしいんだけど、このエレベーターを上がった先がB3Fになります。
ロッカーは美術館によくある扉が透明でコインが戻る式のやつ。大きさは駅とかにあるロッカーの一番小さいサイズ。外のチケット売り場の横には通常の?コインロッカーがあったのでキャリーケースとかはそっちがいいと思う。
せっかくだしってことで音声ガイド(500円)も借りたんだけど、正直これはいらなかったかな。声優さんとかナレーターさんじゃなくて、読み上げソフトっぽくて聞いててもぜんぜん頭に入ってこなかった。
午前:とりあえずざっと全体を見て回る
昼から無料の館内ツアー(120分!)に参加するつもりだったので、とりあえず空いてるうちに上の階からざっと全体を見よう、って思ってたんだけど、エレベーターを探す間にわたしの好きな中世のイコン画のエリアに足を踏み入れてしまって(早く上にいかないと~)という気持ちと(ここがこんなに空いているのは今だけかも!?)と心の中で葛藤。結局、それなりにこのエリアを堪能してしまった。

向かって右側のユニコーンがいる絵はパリに行った時に本物をみるチャンスがあったけど、入場料に日和って見に行かなかったな~、ってやつ。感慨深い。

近くにあったエレベーターを上がるとたまたま睡蓮のところに出たので、ここでも寄り道。ぜんぜん最上階に到達できない。

でも睡蓮の花って昼過ぎには閉じてしまうらしく、この時間帯に見ておいて結果的に良かったわけです。そうと知っていたらもっとちゃんと写真撮っておいたのに…。
その後も、「ん?あそこに見える絵は…?」とかやってたらなかなか上階まで到達できず。 一番良かったのはここですかね。ゴヤの黒い絵コーナー。



ゴヤは晩年、自宅にこういう黒い部屋を作ってそこに「黒い絵」と呼ばれる絵を並べていたそうです。この美術館にあるのは全部レプリカで、しかも陶板に焼き付けられているのでそれこそ「本物の絵」とはほど遠いのですが、こういった“環境展示”がすごく楽しくて、個人的には「本物の絵」だけを見るよりよっぽど刺激を感じる。
ゴヤのこの部屋、前回は見た記憶がなかったのでこの10年の間にできたのかなと思ってたのですが、帰ってきて調べたら開館当初からあったらしい。おもっきり見落としてただけだった。
前回は滞在時間も短かったし、なんせ美術館の中は迷路みたいなので(午後のガイドさんもしきりに言ってた)それもやむなし。
こちらはゴッホのヒマワリを集めた部屋。

ゴッホは実際にゴーギャンのためにヒマワリの絵で飾った部屋を作ろうとしていたそうです。結局実現しなかったわけなので、こうやって「実際にあったかもしれない存在しなかった部屋」を見ているというのはとても不思議な感覚。そして今はもうこの7枚のヒマワリの絵は世界中に散らばっているうえに、なかの1枚は戦火で焼失してこの世にないんですよね。とても胸がザワザワします。
こんな風に前回もあったはずなのに気づいてなかった展示もあれば、10年前と全く一緒の展示も(ボッティチェリの『春』『ヴィーナスの誕生』は「あー、そうそう、この角度で見てたな」って記憶が蘇った)、10年前とは展示方法が変わっているものも。
フィメールは10年前はこんな質素な小部屋だったのに、

今はこんな通路に展示。そして耳飾りの少女だけ別の場所に飾られてました。


やっとこさ最上階へ。2Fと1Fはそれぞれ地下フロアの1/4ぐらいの大きさしかありませんが、ピカソ~アンディウォーホールという近現代美術と、

時代を越えてテーマ別に集められたコーナーがあります。

わたしが好きなエル・グレコの絵も一枚発見。

お昼ごはん
11:30 カフェ・ド・ジヴェルニー
13時からのツアーも考慮して先にちょっと早めのお昼ご飯。B2Fのモネの水連の横にあるカフェへ。前回はどうやら炙り鯛丼を食べてたらしいので今回はヴィーナスカレーをチョイス。

予想通りにルーはめっちゃボンカレー。メニューに「中辛です」という注意書きがあったんですが、みじんも辛くない。あとご飯の炊き加減があんまりよろしくなくて、鯛丼にしなくて良かったなあと思いました。野菜は美味しかったのでせめてもうちょっとルーが熱々だったらなあ。
午後:ガイドツアー
頃合いを見てB3Fに戻ってシスティーナ礼拝堂へ。ここがガイドツアーの集合場所です。120分という長丁場のツアーですが30人ぐらい参加者がいました。
途中抜けしてもオッケーなのでそのうち減るかなと思ってたんですが、意外と皆さん最後まで完走。やっぱり、解説を訊くのと漫然と眺めてるだけは全然違いますしね。


ところで美術館の中にはこの数十人がいっぺんに乗れるエレベーターがあった(しかも一般に開放されてる)のに驚きました。まあでっかい絵画(←ここでは陶板)もあるのででっかいエレベーターがあるのは納得なのですが。

最後、ゲルニカで解散。ゲルニカはたぶん、大昔に本物を見た、と思うんだよな~マドリッドで。
夕方:撮影タイム
ツアー解散の後はB3Fに降りてロッカーからカメラを取ってきて、また2Fへトンボ返り。
じりじりと人が減ってくるのを狙ってたんだけど…、ううーん、10年前より人の減り加減が緩やかな気がする。
時間との競争なので、人がいない時を狙ってパシャリ。


大塚国際美術館って、建物というか調度品の配置が良いなあと思うんです。ゴヤの黒い絵とかゴッホの7つのヒマワリみたいな特別なコーナーじゃない普通の展示室や通路も素敵。

家が近かったら年パスかって入り浸りたい(※年パス存在しません)。


ハイ、まだ人は多いもののタイミングを見計らえば大抵のところで無人の画が撮れるようになってきました。
システィーナ礼拝堂は最後の最後まで人がいたんですが、その裏手のスクロヴェーニ礼拝堂はバッチリ無人。

10年前もこの部屋が一番気にいってたのですが、その後に行ったイタリア旅行でめちゃくちゃニアミスしてたのに、この礼拝堂がイタリアにあるってことを知らなくて見逃し三振したのは今も慚愧の念に堪えません。パドヴァという街にあるんですが、私が行ったベネチアから電車で1時間。しかも駅近だった。ベネチア自体も体調不良で寝込んだりしてたのでリベンジしたい気はあるんですが、昨今の円安っぷりとなによりオーバーツーリズムでおいそれといけなくなってしまった。ううう。
ところでこの天井の深い青。ヨーロッパの他の教会でもよく目にするのでどういう意味があるんだろうと思ってたんですが、ガイドツアー中にマリア様の象徴だと教えてもらいました。あー、なんか10年前も聞いた気がする…ま、これで忘れないでしょう。たぶん。
昼間は常時人がいっぱいだったエル・グレコの祭壇も、

閉館間際は貸し切り状態。

そうそう、祭壇画コーナーも好きなんですよねえ。なんか既視感あると思ったら青森のねぶたを思い出すのか。


最後の最後、閉館5分前ぐらいのシスティーナ礼拝堂。

あとミュージアムショップにボンカレーと徳島の名産品も売ってます。

一日大塚国際美術館で過ごす場合の注意点
温度調節
途中で寒くなったり暑くなったりしたので、温度調節できる服装がマスト!
今回私は基本装備が「半袖ドルマンカットソー+ペラペラのワイドパンツ+はだしサンダル」で 防寒対策として、アームカバーと大判スカーフと靴下をもっていってました。
途中で一回めっちゃ寒くなってロッカーに入れていた靴下取りに行ってフル装備しました。最終的にはちょい暑いなってなってスカーフとアームカバーは外しましたが。
お昼ご飯
館内レストランのご飯ものは結構早め(14時とか15時)で終わってしまうので要注意。
高速鳴門から帰阪
美術館前17:10発の路線バスで高速鳴門へ。大阪への高速バスは19時台の便を予約していたのでだいぶ余裕があります。近くに食堂があったので寄ってみました。
うずしお食堂
お店は一見こんな町の食堂っていうかラーメン屋みたいな感じなのに、

刺身定食がめちゃくちゃ美味しかった…!鯛なんですが、ふた切れずつ普通の切り身、炙り、昆布〆…とバリエーションがあってどれも(うまーいうまーい)ってなりながら食べてました。

美術館でうっかり炙り鯛丼食べなくて良かった。

たぶん、今回でほぼすべての展示を見ることができたと思うんですが、この食堂でご飯食べたいから数年のうちにまた大塚国際美術館にいきたいなと思います。今度は平日で。
























