スキンダイビングって聞いたことはあるけど、シュノーケリングと何が違うの?フリーダイビングとは別物?そんな疑問から、これから始めたい人が最初につまずきがちなポイントまで、一気にまとめてみようと思います。
スキンダイビングとは?
シュノーケリングとの違い
シュノーケリングは常時シュノーケルを使って呼吸ができる状態で水面から水中を覗くのに対して、スキンダイビングは単純に言えば素潜りのこと。ボンベを背負わず、自分の息が続く範囲で水中に潜って、泳ぎを楽しんだり景色を楽しんだりすることです。当然、水中にいる間は息ができません。
ちなみにこの「スキンダイビング」という区分けは日本独自のものらしく、海外だと通じないらしいです。わたしは海外の海はバリ島でしか行ったことないけど、外人はまあ好き勝手潜ってますしね!
こちらはバリ島アメッドにて。しらん兄ちゃんたち。自力で岸から泳いできてるか、


こういうおっちゃんのボートで来てるかなのでまあ野放しっす笑

日本でも最近こそ規制が多くて、「シュノーケリング」はライフジャケット必須! 「スキンダイビング」ができるのはライセンスを持っている人だけ!とぎっちぎちに分けているところが増えているようですが、それでも「泳げるなら水着で好きに泳いで(潜っても)いいよ~」というところもあります。ていうかそれが本来だと思うんですけどね。20mも30mも潜るならともかく。
フリーダイビングとの違い
スキンダイビングと似て非なるものにフリーダイビングというものもあります。こちらは競技スポーツです。
ボンベを背負わず水に潜るという点はスキンダイビングと同じですが、フリーダイビングは純粋に深さを求めるので、水中の景色とかお魚さんとか見てません。彼らが見てるのは潜行に使うロープのみ。
世界記録はなんと120メートル超…!もちろん行って帰ってくるまでがフリーダイビング。
太陽の光も届かないだろうし、酸素を使うから余計なことをしたり考えることすらNGの世界。わたし的には「なにが楽しいんだろう?」って思うのですが、ある一定の深さまで潜ると水圧で何もしなくてもどんどん体が落ちていく「フリーフォール」という状態になるそうで、それが気持ちいいらしい。
スキンダイビングを入口にしてフリーダイビングに行く人も多いです。私は怖いからやらんけど。
スキンダイビングにライセンスは必要?
本来要らないはずなんですが、スキンダイビングツアー参加は「ライセンス所持者のみ」って限定してるショップは確かにあります。もちろんライセンスなくてもスキンダイビングツアーに参加できるショップもたくさんあります。
とはいえ運転免許証みたいに「これがないと罰せられる」とかいうものでもなく、「ライセンス所持者のみ」という制限は完全にショップの独自ルールです。
個人的にはわざわざライセンスとか言わんでもええやろ、って思ってる派です。基本は。基本はってのはやっぱいるんです、プールでマスクシュノーケル付けてフィンを履いて水面をまっすぐ数メートル進む、ということができない人が。インストラクターさんがでっかい声で「待って!止まって!」と呼んでても全然聞いてないというか聞こえてない。
ああ、こういう人がいきなりボートシュノーケルとか行っちゃったらそら危ないわな、と。ショップがライセンス必須にするのもまあやむを得ないんやろなーと。
(なのでどうしても参加したいツアーだけどライセンスがない、という場合は「ライセンスないけどこれぐらい潜れます」というのを伝えてみたら行けるケースは結構ある気がします。)
ライセンス自体はPADI(アドヴァンスド・スノーケラー/旧スキンダイバー)やNAUI(スキンダイバー)などダイビング団体がそれぞれコースを設定しているので、なにかひとつ持ってたらOKです。
スキンダイビングはどこで学ぶ?
1.ダイビングショップできちんと学ぶ
- ライセンス認定コース
- 単発でジャックナイフなどのスキルのレッスン
の二パターンあるので自分の希望と合う方を選ぶように。とりあえず「スキンダイビング レッスン 地名」「スキンダイビング講習 地名」でググるところから。
2026年時点でライセンス認定コースだとだいたい30,000円前後、単発レッスンで15,000/回前後とそれなりのお値段しますが、こういったちゃんとしたレッスンだと動画を撮ってレクチャーしてくれたりするので、姿勢の修正がしやすく習得スピードがアップするのがメリット。
ちなみに②の単発レッスンをいくら繰り返してもライセンスは取れませんので、ライセンスが欲しいのであれば問答無用で①しかありません。
くしもとベース(和歌山・串本スキンダイビング体験&認定コース)
和歌山県串本の海でサンゴの群生や熱帯魚と泳げるスキンダイビング体験。基本技術を学べるスキンダイバー認定コースでは、半日でカード取得も可能。
大阪・心斎橋を拠点に、和歌山や越前の海でスキンダイビングとスキューバダイビングを開催。20年以上のキャリアを持つ講師が、初心者にも安心・安全な体験をサポート。
| 団体 | コース名 | 取得要件(目安) | 費用(目安) |
|---|---|---|---|
| NAUI | スキンダイバー | 12歳以上(ジュニアは8歳〜)。学科+海洋2 ダイブ以上 | 2万円台後半〜+カード発行料別(スクールにより変動) |
| PADI | アドヴァンスド・スノーケラー(旧スキンダイバー) | 学科+限定水域での実習 | 1.5万円台〜2万円台(スクールにより差が大きい) |
| BSAC | スキンダイビング認定コース/コーラルスキンダイバー | 学科+海洋実習120分 | 開催ショップにより異なる(要問い合わせ) |
2.スキンダイビング体験ツアーに参加する
ライセンスは別にいらない、シュノーケルの経験はそれなりにある、運動神経に自信がある、プールでの堅苦しいレッスンは好きじゃない、という場合はにはショップが主催している「スキンダイビング体験ツアー」というものがあります。
体験コースなので初心者でもOK、最初にレクチャーがあって潜り方を教えてもらったらそのあまま海でスキンダイビングをも楽しめる一石二鳥コースですが、注意点は「最初のレクチャーだけで潜れるようになるかは本人次第」ということ。
泳げない方も初めての方も大歓迎。インストラクターがシュノーケルの使い方から水中でのポーズまで丁寧にレクチャーしてくれる、安心のスキンダイビング体験。
3.シュノーケルツアー中に教えてもらう
運が良ければ参加したシュノーケルツアーの合間に潜り方を教えてもらえるかも。
シュノーケルツアーも大きく分けると二つのスタイルがあって、一つはずっとガイドさんの後を離れずについて泳ぐスタイル。もう一つは「ここからあの岩のあたりまで好きに泳いでいいよ」という野放しスタイル。
前者のガイドさんに着いて泳ぐだけのシュノーケルツアーだとまず無いですが、後者の野放しスタイルだと「潜ってみたいんですけど」というと教えてくれたりすることも。とはいえ基本、見様見真似でさあやってみよう的な感じになると思うので、これまた運動神経が良い人向きかも。
3.サークル的なものに入る
売ります買います掲示板のジモティーをご存じでしょうか。あれって実はメンバー募集のコーナーもあって、なんとスキンダイビングも練習仲間の募集があったりします。個人に開放されてるダイビングプールはあっても、安全上ひとりでは使わせてもらえないからです。
ちなみにわたしのスキンダイビング履歴
3.シュノーケルツアー中に教えてもらう→ぜんぜんできない!
1-②.ショップの単発レッスンに3回ほど通う→プールで5mならなんとか
1-①.いきなり海でスキンダイビングツアーに参加するの怖いなあ~そうだ!ライセンスコースに申し込めばいいのでは?
ホエールスイムに申し込むときにダイビングORスキンダイビングのライセンスが必要だったのでわたしの場合はライセンス取っておいて良かったです。
スキンダイビングができるツアーの探し方
沖縄はね、さすが沖縄って感じで「スキンダイビング」で検索すると山ほどツアー出てきます。試しにアクティビティジャパンで検索してみると、
スキンダイビング(沖縄):195件
ちなみに全国では227件。沖縄が占める割合86%!沖縄以外は32件しか掲載がないわけです。
ちなみに「シュノーケリング」で検索すると、全国で2,467件でうち沖縄は1,466件(59%)。いかにまだスキンダイビングがマイナーかということが分かります。
ただ、ショップ側に「スキンダイビング」の需要があるという認識がなかったり、シュノーケリングとスキンダイビングをあんまり区別してなかったりで、実質やってる内容はスキンダイビングなのにスキンダイビングと銘打ってない場合もあります。
わたしはスキンダイビングを目的で旅行することもありますが、どっちかというと旅行のついでにあわよくば潜りたいというパターンの方が多いので、目的地で検索してスキンダイビングを見つけられない時は、「最悪シュノーケルでもいいや」とシュノーケリングツアーに申し込んどいて、当日「ちょっと潜ってもいいですか?」と聞いてOKでたら潜ったりしてます。
ただ、当日だとウエイトがなかったり、フィンが潜るのに適してなかったりするので、事前に確認するほうがもちろんベターです。あとさすがに20mとか潜るのはやめてって言われると思う(私の場合はせいぜい10mなんでそのあたりも伝えてます)。
ちなみに申し込みページの写真で、水中に潜ってる写真があるところは高確率で行けると思います。
逆に沖縄本島とかはもしかしたらこのあたりの区別がきっちりされてるかもしれません。本島行かないのでわかんないけど、沖縄の海って混んでそうだし、いろんなショップのボートが出たり入ったりしてるようなポイントだと、素潜りしてると危ないので(轢かれる)。
耳抜きとは?基本と苦手な人向けのコツ
スキンダイビングで一番難しいのは「耳抜き」という言葉を聞いたことはありませんか?
高層ビルのエレベーターに乗った時や、飛行機の離陸時など鼓膜が張った(詰まった)感じになると思うのですが、同じことが水中を潜っていく際にも起こります。この鼓膜が張った状態のまま潜っていくと最終的には鼓膜が破れてしまうので、そうならないように適宜その張り(詰まり)を解消しながら潜っていく必要があります。これが「耳抜き」です。
わたしはもともとエレベーターや飛行機の鼓膜の張りも、唾を飲みこむ動作で簡単に取れるタイプなので、水中でも同じ感じであんまり苦労することはないのですが、苦手な人は苦手なようです。ここでは代表的な耳抜きの方法を整理しておきます。
代表的な耳抜きの方法
- バルサルバ法:鼻をつまんで口を閉じ、鼻から空気を送り出すようにいきむ方法。スキンダイビングの動画なんかで鼻をつまむ動作をしているのはこれをやってるから。わたし的にはマスクの上からうまく鼻がつまめなくて、「フンッ」ってやった時に空気が漏れて無駄撃ちになることが多いから苦手。鼻が低いのが悪いんか。
- トインビー法:鼻をつまんだ(またはマスクのスカートでふさいだ)状態で、唾を飲み込む方法。たぶん私がやってるのはこの方法。ちなみにこの記事を書いていてトインビー法のデメリットとして「空気を一緒に飲み込んでしまい、胃に空気がたまってゲップが出やすくなることがある」と書かれているのを発見。ハッ、泳いでる間にめちゃくちゃお腹が張って気持ち悪くなる、そしてげっぷすると治るのはもしかしてこのせい!?
- フィレンツェル法:舌の奥を上顎(上あお)にポンと押し上げて舌で口の中の空気を鼻の奥へ押し込むことで、耳管(耳に通じる管)に空気を送り込みます、ってことらしいのですが全く分かりません。使う空気の量、体への負担的にこれが一番少ない方法らしく、何十メートルも潜るフリーダイビングではこの方法の習得が必須の様です。
一番のポイントはこまめに耳抜きすること
- 水に入る前にストレッチ
わたしは簡単に耳が抜けるタイプですが、それでも肩こりがひどかったりすると抜けにくくなったりします。水に入る前に首のストレッチや耳まわり、側頭部、咬筋のあたりをぐりぐりマッサージしたりしてほぐすのは必須です。 - 水面で準備運動
シュノーケルで呼吸しながら水面に浮かんでる状態で軽くバルサバ法(鼻をつまんで軽く「フンッ」)で耳管に問題なく空気が送られることを確認します。 - 耳が詰まる前に耳抜き
耳のつまりを感じる前に耳抜きをするのがベスト。ジャックナイフで頭が下になったら即一回目の耳抜きをするぐらいでちょうどいい。
それでも耳抜きがうまくいかない・痛みが続くときは
耳抜きが上手にできないまま潜ってしまうと、耳の痛みだけでなく、鼓膜が損傷したり、難聴やめまいにつながることもあります。花粉症などのアレルギー性鼻炎がある人や、中耳炎になったことがある人は特に耳管が通りにくく、耳抜きがしづらい傾向があるようです。
「いつも耳抜きがしづらい」「浮上した後も耳の調子がおかしい」というときは、我流でなんとかしようとせず、耳鼻咽喉科を受診するのがおすすめです。なかでも、ダイビングに詳しい(できれば医師自身がダイバーの)クリニックだと、こちらの状況を的確にくみ取ってもらいやすいと思います。
たとえば大阪・なんばの中村クリニックは、院長先生自身が500本以上のダイビング経験を持つダイバーで、石垣島の病院時代から数多くのダイバーを診てきたという耳鼻咽喉科。耳抜きがしづらい、浮上後に鼻血や難聴・めまいがある、花粉症などアレルギーがある、といった人向けに、ダイビング前の事前受診もすすめています。近くに似たようなクリニックがないか探してみるのも、耳抜きが苦手な人には一つの手だと思います。
初心者がつまずきやすいポイントと対策
耳抜き以外にも、始めたばかりの頃によく聞く・つまずきがちなポイントをまとめておきます。
マスクに水が入ってくる・曇る
マスクのスカート部分と顔の間に髪の毛が挟まっていたり、そもそも自分の骨格に合っていないマスクだと、水が入ってきやすくなります。
できれば購入前に試着、それが難しければレンタルでいくつか試して、自分に合うものを見つけるのが結局は一番の近道だと思います。
試着の際は、
- 化粧を落とした状態で
- 正面を向いてマスクを顔に当てて(※ベルトはしない)
- 息を軽く吸った状態で
手を放してもマスクが落ちなければ合格。
マスクの曇りは、特に新品のマスクはレンズに油膜が張っていてそれが曇りの原因になるので、購入したら中性洗剤でなんどもレンズとその周りのスカートの部分を洗ってできるだけ油膜を無くすこと。あと、当日潜る前の曇り止めは必須。
人気の曇り止め。ほんの1滴で十分なので永遠に無くならない気がする。
息苦しい・すぐ苦しくなる
わたしもです…!日々の鍛錬しかないってことは分かってるんですが…ねえ?
息止め訓練以外で手がるにできる改善方法としては、
- 潜る前は食べ過ぎない(消化に酸素を使わない)
- 寒いのを我慢して潜らない(体がガチガチになると早く消耗する)
- ウエイトの重さを見直す(軽すぎると潜降に力を使い果たしてしまう)
- 透視度の高いきれいな海で潜る(視界不良だと不安で消耗する)
- 足はできるだけゆったり動かす
- 耳抜きを少量の空気でできるように練習する
とかですかねえ。あとは「できなくても気にしない!」、これが一番かも。できないできないとか苦しさの方にフォーカスしちゃうのが一番の悪循環な気がする。せっかく海に来てるのにもったいない。
荒療治、じゃないですがこういう「映え写真を撮ってもらうこと」が主眼のツアーに参加すると、「被写体になること」のほうに意識が分散されていいかも?
M.a.r.i.n.e Factory(沖縄・スキンダイビング撮影プラン)
コバルトブルーの海に差し込む太陽の光の中を、人魚のように泳ぐ幻想的なスキンダイビング撮影プラン。ロングフィンを使用することで、水中でより美しく優雅なシルエットに。
ブラックアウト(意識消失)への注意
息をこらえて潜る以上、酸欠による意識消失(ブラックアウト)のリスクはゼロではありません。深いところでなく、浅いところ・水面近くでも起こり得ると言われています。無理は禁物です。
まとめ
スキンダイビングは、シュノーケルやマスク、フィンさえあれば始められる手軽さが魅力ですが、耳抜きや息こらえなど、シュノーケリングにはない独特の慣れが必要な部分もあります。まずはレンタルやツアーで気軽に体験してみて、続けられそうだったら少しずつ自分に合う道具を揃えていく、というのが結局遠回りなようで一番早い気がしています。
マスク・シュノーケル・フィン・ウェットスーツなど、具体的な機材の選び方については別記事にまとめたいと思います。


























