今更ながらの一人暮らし、賛否両論ありましたす。わかるー、楽しいよーの肯定派もいれば、実家にいれるなら出る必要ないじゃん、その分のお金好きなことにつかうなり貯金すれば?いつかは絶対一緒にいれなくなるんだから無理にでていく必要ないと思うよ、との否定派の意見はごもっともで。
ウチ、結構過保護で。賃貸契約する前も、してから引越しまでの間も何度も「ほんとに出ていくのか」って母親が泣くわけです。
そんな母親を見てると家を出るのが親不孝なことみたいな気になったりもして、実はやっぱりやめたって言おうかなって思ったりもしたのですが、引越の当日に改めて一人暮らしすることにして良かったなと思いました。
多分、実家にいたら、いくら自分が生んだ子供とはいえ40になろうという人間がたかだか一人暮らしをするというだけで泣いて止めようとする母親を、ずっとずっとうっとおしいと思いながら過ごしていたと思う。
でも、実際に家を出るという行為をした瞬間、そんな母親の存在をありがたいと思うことができたわけです。ここだけの話、ボロボロ泣いてしまったんだから驚き。
世の中、子供を可愛がる親ばっかりじゃないしさ、なんというか大事にされてるのは間違いないよなあと思って。
よく家をでると親のありがたみがわかると言うけど、あれってこうしばらく生活してるうちにしみじみ感じるもんだと思ってたんだけどどうやらそうじゃなかったみたい。
面と向かっては言えなかったけど、メールで「ありがとう」が言えました。
たぶん、ていうかきっと、家を出なければ母親が生きてるうちには言えなかったかもしれません。
お金云々いいだすとそりゃ家にいるほうがトクだけど、もっと違う次元でああ家でてつくづく良かったなあとおもいました。
ほんとはもう20年早くやっとくべきだったよね。
もし実家を出ようか迷っている若人は間違いなく出たほうがいいよ。
ま、泣いてた母親も3ヵ月後には実家の私の部屋を物置にしてましたけどね。