*もくじ*
お盆休みに女子一人旅!
徳島県は鳴門にある、大塚国際美術館にいってきました。
こちらの美術館にあるのは全部レプリカ(贋作)です。
「大塚」ってのは大塚食品(ボンカレー)や大塚薬品(ポカリスエット)のあの大塚グループです。その大塚グループの企業の一つ、大塚オーミ陶業の技術を利用して、大きな陶器の板(陶板)に名画を焼き付けたものが展示されています。
それだけだとへー、そー、ふーん、という感じなんですがなんとその数1000点以上。全て原寸大。
全部鑑賞するのに要する移動距離は4キロ以上!
そしてなんといっても見どころは環境型展示。
こういうの。
ヨーロッパの教会や大聖堂では壁や天井一面に絵が描かれているのがよくあるんですが、その内部をまるごと再現。
大塚国際美術館の評判を調べてみると、だいたい「すごく良かった」か「期待外れ」のどちらかで、ものすごく好き嫌いがはっきり分かれる場所みたいで、入館料は高いし(3240円)、往復の交通費はン千円だし、周りにはなにもないで行くのがちょっと不安だったのですが…
すごく楽しかったです!
楽しめるかどうかわからなかったので暇な盆に….と思ってこの時期に行ったのですが、普通の土日か、平日に休みをとっていけば良かったとちょっと後悔。
お盆の帰省ラッシュをすっかり失念してて、思った便が取れなかった&渋滞で美術館に到着したのが遅かった上に、帰りのバスの都合で閉館ギリギリまでいられなかったりですごく勿体ない感じになってしまいました。って、それでも6時間ぐらいいたんですが。
最後、この大聖堂でぼーーーーっとしようと思ってたんですけどぼーーーーーっとしてる時間がなかったyo。
上の写真は16時ぐらいに撮ったもの。夕方近くなるとこんな風に人がいなくなる瞬間があります。昼間はけっこう人がぎっしりでした。
と言っても広い美術館なので空いてるエリアは空いてるし、混んでるところでも休日の百貨店ぐらいな感じ。
なので普通の休日とかさらに平日だったりしたら、これって常に名画を独り占めできるんじゃないか、と思ったらわざわざ混んでる日を選んで行くんじゃなかったなと思いました。
ちなみにガイドツアーやっている時間には人がいっぱいで入れなかったフェルメールの部屋も、
夕方はこんな感じ。
お盆の大阪→徳島の移動は帰省ラッシュの影響モロ受け!
大阪から高速バスで向かったのですが、いやー、すっかりお盆の帰省ラッシュを忘れてましたね!
割と突発的に決めたのでバスのチケットを前日に取ろうとしたのですが、始発便から早い時間の便が軒並み売り切れ。
かろうじて7:30発の便に増車があったので座席を取ることができました。
しかしJRバスだったのに、なぜかJRの予約サイト「高速バスネット」には空席が無く、総合バス予約サイトの「発車オーライネット」に空席が残ってた。謎。
増車分なのでトイレがついて無い車両だったのですが、大阪から2時間だしまあそれぐらいならまあ…とか思ってたんですが、そうです渋滞ですわ。
渋滞を避けるため大阪から兵庫県のどっかあたりまではずっと下道で、それから高速に乗ったようなのですが(寝てた)、1時間半ぐらい走ったところでトイレ休憩。
全体で1時間ちょっとの痛恨のロス。
行きの高速バスは高速鳴門より鳴門公園で降りたほうがいいと思う
大塚国際美術館の公式サイトの案内では、なぜか高速バスを高速鳴門で降りてそこから路線バスかタクシーに乗るルートがおすすめされてるんですが、距離感的にはこんな感じ。
・高速鳴門からだとバスかタクシー。歩くという選択肢はない。
・鳴門公園からだとバスかタクシー。歩いても20分ぐらい。
路線バスは、
徳島→小鳴門橋(高速鳴門)→大塚国際美術館→鳴門公園≪折り返し≫鳴門公園→大塚国際美術館→小鳴門橋(高速鳴門)→徳島
という風に走ってます。ちなみに1時間に2本しかありません。
ということでハナからタクシーを使う予定でなければ、高速鳴門下車で予測しづらい路線バスの到着時刻にやきもきするより、鳴門公園で下車してしまって、時間が合えば高速バス、合わなければ鳴門公園を観光して次のバスを待つもよし、そのまま徒歩で美術館に向かうほうが無駄がない気が。
わたしはここまででかなり時間をロスしてしまっていたので鳴門公園で降りて、わき目も降らず徒歩で美術館に向かうことにしました。
時間があったら渦潮とか見学したかったけど。
ちなみに高速バスを降りたところから第二・第三駐車場を目指して降りていくと路線バスのバス停、それから美術館に繋がる道路に出れます。
公式サイトではアップダウンのある道を徒歩25分、と書かれていますが、あんまりアップがあった記憶がないです。基本的にはずっと緩いダウンが続いてて実質20分弱ぐらいだったと思います。
というか美術館の関係者入口まではもっともっと近いんですよ。
そこから正面玄関までが長い…!
大塚美術館からは帰りのバスの時間に注意!
高速バスの鳴門公園は下車専用の停留所なので、高速バスに乗るときは高速鳴門まで行かなくてはなりません。
高速鳴門は路線バスの小鳴門橋から徒歩3分+αぐらいです。
高速道路の下にこういう待合室があって小鳴門橋からここまでは3分ぐらいなのですが、
ここから高速道路に上がるのにスロッピーというちょっとしたモノレールみたいなものに乗らないといけないので、ちょっとだけ+αの余裕をもっていった方がいいです。モノレールといってもエレベーターみたいに呼べば来るんですが、動きがゆっくりなのでちょっと時間がかかります。
そして、美術館の閉館時間が17:00なんですが、休日の場合、路線バスは16:43と17:43しかありません。
平日は17:17というちょうどいい時間があるんですが…。
お盆期間中は開館時間が30分早められていたんですが、どっちかというと閉館時間を30分遅めたほうがいいのではないか、と進言したい。
ちなみに美術館の外は、
こんな感じでなにもない。
そんなわけでかなり名残惜しく、16:43のバスに乗ることにしたのですが40分過ぎぐらいに外にでたらすでに長蛇の列…!
バスに乗れなかったらどうなるんだろう…と思ってたら、バスが2台で来てくれました。良かった。
それでもぎゅうぎゅうでしたが乗れないよりはマシ。
路線バスに乗りそこなった時のことも考えて帰りの高速バスは19時台のものを予約していたので、高速鳴門で2時間ほど待ち時間が出来てしまったわけですが、高速バス乗り場のすぐ隣に、パワーシティ鳴門という商業施設があってそこのフードコートで時間を潰すことがでました。
無料のガイドツアーは超おすすめ!
定時ガイドは無料で予約不要、途中参入、中途離脱も自由なのでガイドしているのを見つけたらぜひ混じってみるのをお勧めします。
わたしは綺麗なものは好きだけど、美術に関心がそれほどあるほうではないので、「美術を研究している人はこんなところに注目して絵を見るんだ!?」というのがすごく興味深かったです。
あと歴史背景とかそういうものだけじゃなくて、雑学知識みたいなのがふんだんに盛り込まれた内容で2時間のツアーがあっという間でした。
例えばこのエル・グレコの祭壇衝立。
本物の祭壇はもう現存していず、6枚の絵は複数の美術館の壁に飾られているらしいのですが、それを当時の祭壇の状態に復元したものらしいです。
で、この祭壇、本物の金が使われていらしく億単位の金額がかかっているとか…。
他にも祭壇が復元されているのですが、裏側にも絵が描かれています。
こういうのもガイドさんに言われなければ確実にスルーする案件です。
館内は広い上に部屋の配置がやややこしいのでパンフレットは必携。
お昼は館内のレストランで、
鯛炙り丼をいただきました。1000円だけど結構おいしかったです。わかめもたっぷり!
ちなみにビーナスカレーというシーフードカレーがあるんですが、噂ではベースはボンカレーだとか。
レストランがある階はカレーの匂いに包まれています。
自分が好きな絵の傾向が分かる
それにしてもこれだけの絵を一気に見る機会なんてまずないですよね。
美術にはあまり関心がなくてもこれだけ見ていくとだんだん自分が好きな絵の傾向が分かってきて面白いです。
わたしの場合はあまり写実的なものよりどちらかというと幻想的なものが好きみたいです。ひとつの絵の中にいくつものシンボルや暗喩が盛り込まれたようなやつが。なので宗教画とかも好きですね。
エル・グレコとか中世の画家なんですけど、なんかpxivとかに投稿されてても違和感ないような厨二感がいいなあと思います。すき。