この記事で、
見ちゃうかも、とか言ってましたがそのあと3日ぐらいで全話見終えてました。寝不足だよ!
もともとそんなにアニメとかチェックしてるわけでもなくて、Twitterなんかに流れてくるリツイートを目にしては、
「あー…すごい人気なんだなー」
とは思いつつ、逆に若干その鼻息に退き気味になってたので、もしウチにTVがあったとしてもリアルタイムでは見てないと思うし、今回たまたまAmazonプライムビデオにラインナップされてたから暇つぶしに…と思って見始めたんだけど、
暇の方が潰されたました
1話見だしたら止まりませんでした。
「ユーリ!!! on ICE」すっごいいいドラマです。
題材がフィギアスケート。スポーツアニメなんだけど、必殺技とかでてこないし、トゥシューズに画鋲が入ってたりもしないし、衣装がビリビリに切り刻まれてたりとかもしないし、不治の病に侵されているヒロインとかもいない。
さらに舞台はすでに世界大会ですからね。登場人物、みんな他人の足を引っ張るとかそんな次元はとっくに超えて、
ひたすら自分との闘い
ほんとに、ガチのスケート。
平たく言えばスポーツを通しての成長ものなのかな。
そしてフィギアスケートっていう題材がまた面白いところ持ってきたよなーと思います。
スポーツであり芸術。
芸術って、そのために人生のあらゆるものを捧げてしまうような狂気があると思うのですが、その狂気がそこはかとなく全編に漂っていてそこが一番ドキドキさせられました。
陸上とかバスケとかテニスとか、単純なスポーツだったらもっとサッパリしたものになったと思うんですよね。
全然、畑は違うんですけど、「シン・ゴジラ」もわたしにとってはそうなんですよね。
矢口がゴジラに向ける憧憬、畏怖の視線。
矢→ゴジテイストがなかったらあんなに面白くなかったと思います。
そして、最初あんまり見る気がなかった最大の原因が、
腐向け
腐狙い
っていう風評のあれこれで、あんまりあざといのは見る気が失せるなと思っていたのですが、
いやいやいやこれは仕方ないわ。
だってこれ、このドラマ、主人公とコーチ、どっちかが女だったら成立しないもの。
男女だったら普通にあっさりカップル成立おめでとー!で、
「その後」の想像の幅が限られてしまう。
これ同性だからこそ、「その後」の物語をいろんな方向に展開することができるんですよね。
よい物語、よいドラマ、というのはENDマークが出た後、その物語の先を想像せずにいられない物語だと思っています。少なくともわたしにとってはそう。ああよかったね、じゃなくていつまでも頭に残る物語。
最近のスケート人気に便乗して腐テイストをまぶして作られた適当なアニメかと思ってましたが、たぶんものすごく計算されて作られてますよねこれ。
続編があるなら見てみたいですが、すごくいい終わり方をしてるのでこれはこのままでもいいかも、という気も。
とりあえずもう一周みてみよう。