スキンダイビングを始めたばかりのころ、一番悩むのが機材選びだと思います。マスク一つとっても種類は山ほどあるし、失敗すると地味に痛い出費になる。ということで、実際にいろいろ試してきた中での選び方のポイントをまとめてみました。
スキンダイビングとは何か、耳抜きの基本などは前回の記事にまとめているのでこちらも併せてどうぞ。
機材は買った方がいい?レンタルで十分?
最初はレンタルでいいと思います。というか5回目ぐらいまではむしろレンタルの方がいいかも。先に機材そろえようとかって思ってこういう安価なシュノーケル3点セットとか絶対に買わないでください。極論これはファミリーとかが海水浴で使うやつ。
絶っっっ、対違うやつ欲しくなるから…!
あとスキンダイビングできる場所まで電車とか車で行ける人は早めに道具をそろえてもいいかもしれませんが、飛行機に乗らないとそういう場所に行けないという人はずっとフルレンタルもありかもしれません。なんせ嵩張る。
スキンダイビングに必要な道具
◎必須、〇あったほうがいい、△あると便利・状況次第
独断と偏見でこんな感じ。
◎水着
◎マスク
◎シュノーケル
◎フィン
〇ウェットスーツ
△ウエイト
△ウエイトベルト
△グローブ
△フィンソックス
機材のブランド(メーカー)
GULL、TUSA、CRESSI、UMMYあたりがよくお目にかかります。TUSA、CRESSI、UMMYあたりは値段も手ごろでおすすめ。
- GULL
MEWフィン、SUPER MEWフィンは鉄板。マスクは特にスキンダイビングに特化されてはいないけどガラスがクリアで見やすくて好き。 - TUSA
わりと値段が手ごろなイメージ。冒頭の写真で付けてるマスクとシュノーケルはTUSA(借りた)。 - CRESSI
イタリアのブランド、っていうと高いイメージだけど結構安い。 - UMMY
2022年に誕生した日本(沖縄発)のフリーダイビングギア・アパレルブランド。ウエイトベルトとかシュノーケルは使っている人多い。 - そのほかAQUALUNGとかMaresなど
◎水着の選び方
ウェットを着るにしても水着は必須。まあこれは100%自分用のを買った方がいいですというか買うと思います。ちなみにAmazon Haulだと千円台でいろいろ買えて楽しい。←サイズ感が分からないのでギャンブルですが、海外モノは大体ワンサイズ小さめがおすすめ。
ウェットを着る場合
ビキニかセパレートがトイレの時に楽。あと着替える時も楽です。
水着だけでスキンダイビングする場合
映えを重視するか機能性を重視するかで〔防御力低〕ビキニ<<<<<<<<ラッシュガード〔防御力高〕まで選択肢があります。
日焼け、クラゲ、プランクトン(クラゲほどじゃないけど肌にあたるとチクチクする)のほか、潜って泳いでいると岩や珊瑚に肩を擦ったりとかも結構やりがち。なので長袖長レギンスのラッシュガードが安全面では絶対おすすめ!!!なんですが、やっぱ写真写りはビキニ。悩ましいところ。
Amazon Haulで1900円で買った水着。

ウェットスーツは着るべきかどうか
本来ならウェットスーツで浮力を確保したうえでウエイトを付けて潜るのがベストオブベスト。万一の時はウエイトを外せばウェットスーツの浮力で浮上してこれるので。
でもこのウエイトで浮力をいい具合に調節するというのがなかなか難しくて、正直水着でノーウエイトの方が潜りやすいのも事実。
純粋に泳ぎを楽しみたい・魚を見たい時→ウェットを着る、映え写真を撮りたい時→水着とケースバイケースで使い分けるというのが落としどころ?
◎マスクの選び方
これも必須中の必須ですが、最初のうちはレンタルでいいかも。なにもわからないうちにマスク・シュノーケル・フィンの安い三点セットを買うと失敗しがち。
スキンダイビング用マスクとマスクスクイーズ
あと基本的にはスキューバダイビングやシュノーケルで使うものと一緒でいいんだけど、スキンダイビング用に特化されたマスクというものもあって、これは目の部分(空洞になる部分)が普通のマスクより小さくできてます。
というのも、深く潜るにつれ水圧でマスクが顔に張り付いてくる「マスクスクイーズ」という現象があるんですが、これを解決するためには鼻から少量の空気をマスク内に送らないといけません。
その時に、この空洞部分の容量が大きいとたくさん空気を送らないといけないので、自分の息だけで潜るスキンダイビングにとっては少しでもここの容量が小さい方が助かる…!わけです。わけなんですが、正直10m〜15mぐらいならそんな変わらないのでは、という気がします。
わたしも以前、スキンダイビングに特化されたマスクを試したことがあるのですが、骨格が合わなかったのかなんなのか、鼻の下からずっと水が入ってきて潜るどころじゃなかったということがありました。
また別のスキンダイビング用のマスクは水は入ってこなかったものの、軽さを追求するためかレンズが樹脂で付けた時の視界のゆがみが気になって集中できない、ということもありました。
私は深さを求めるより景色をみて見て楽しみたい派なので、「視界がクリア」かつ「水が入ってこない」を重点ポイントとしてGULLのLUVOSを購入しました。
それこそフリーダイビングで深さを追い求める人は、最終的にはゴーグル(スクイーズが起きない特殊なもの)+ノーズクリップになっていくし、ここらは何を目的にするかかと思います。
ところで水がバカバカ入ってきたマスクも巷では人気のモデルだったので、単にわたしの骨格が合わなかったんだと思いますが、そういうこともあるのでできれば店頭で試着するのがベスト。
とはいっても近くにお店がないとかで通販に頼ることが多いと思います。そういう時はできるだけ、スカート部分がしっかりしているものを選んだ方が失敗が少ないと思います。あとはレンタルで借りたマスクでこれだと思えるものがあったらメーカーとモデル名をメモっておく!
レンズの素材(ガラス vs 樹脂)
レンズにはガラスと樹脂(アクリル)があって、樹脂の方が「軽い」「成型しやすいので顔に沿ったカッコイイマスクが多い」とかのメリットはあるんですが、個人的に視界重視なのでガラスの方が視界がクリアな気がして好きです。
ガラスレンズのデメリットは新品レンズは油膜落としをしないとめちゃめちゃ曇るということでしょうか。中性洗剤、もしくは研磨剤入りの歯磨き粉を付けて指でごしごし擦って落とす必要があります。
樹脂レンズのデメリットは傷が入りやすいこと。そもそもする必要はないのですが、研磨剤入りの歯磨き粉でごしごし磨いたら傷だらけになってしまうそうです。
※必読 マスクレンズの取り扱い(曇りと傷)について|UMMY
Marineなどのガラスレンズは使用前の被膜落としが必須。歯磨き粉やクレンザーを少量レンズ内側につけ、歯ブラシなどで擦って落としてから使うと曇りにくい。
レンズの形(一眼vs二眼)
一眼か二眼かは好みの問題ですが、度入りマスクは基本的に二眼しかありません。(一部オーダーメイドでは一眼もあり)
わたしは裸眼視力は両方とも0.1以下(コンタクトの度数だと-5.7とか)なので、マスクを外すたびにメガネをかけないと何も見えなくなることもあって、コンタクトレンズの上からマスクを使用してます。
衛生的にはあまり良くはないし、アメーバの話とか聞くと怖くなってしまうのですが、実際のところ水中でマスクが外れることがなければ目の中にダイレクトに水が入ってくることはまあないので、上がったらすぐコンタクトレンズを外すことを心掛けつつとりあえずはこのままで行こうかと思ってます。
二眼レンズのマスクでもすべてのマスクが度入りレンズへの交換ができるわけではないので、将来的に交換する可能性があるなら対応マスクを選んでおくのもいいかもしれません。
代表的な度入りレンズに交換できるマスク
- GULL
マンティス5 、マンティスLV - TUSA
スプレンダイブII、フリーダムワンプロ、フリーダムセオス、インテガ、パラゴン
◎シュノーケルの選び方
これも必須中の必須。口にくわえるものなのでレンタルするのは気になる、という人もいるかと思います。スキンダイビングに使う機材の中でも一番安い&かさばらないものなのでシュノーケルだけ先に購入するのもいいかもしれません。
ちなみにこういった「水がはいってこない」が謳い文句なゴテゴテしたシュノーケルもありますが(ドライシュノーケルというやつ)、
結局シンプルなJ型で筒が太めのものが使いやすいと思います。これはUMMY(の白)を使っている人が圧倒的に多い印象。
ちなみに「水がはいってこない」っていうシュノーケルは水面でシュノーケリングしている時に水が入ってきにくくするだけなので、水中に潜っちゃえば筒の中は水でいっぱいになりますYO。
水中でくわえたまま派 vs 外す派
水中に潜っている間ですが、シュノーケルは口から外す派とくわえっ放し派があります。
わたしの場合、単発レッスンもNAUIのスキンダイバー講習でもそれぞれのインストラクターさんから「シュノーケルは水中でもずっとくわえておくこと」と教わりました。
ただその後、いろんなショップのツアーなどに参加しているうちに現在は「外す派」になりました。
その理由ですが、シュノーケルをくわえたまま潜った場合、当然筒の中は水で一杯になるのに浮上時には勢いよく息を口から「ブッ!」と息を吐いて、筒の中の水を追い出さないといけません。これを「シュノーケルクリア」というのですが)、私はこのシュノーケルクリアが苦手で、結局顔をあげて口からシュノーケル外して残った水を排水して…ってなるので、それなら潜るときから外してても一緒では、という結論になりました。
あと、くわえたまま潜るとシュノーケルに水が入ってくる時の「ごぼごぼごぼ」って音がダイレクトに響いてきて「あわわわわ」ってなるので、外した方がストレスがないっていうのもありました。
ただ、ドルフィンスイムとか水中から目を離したくない時は、咥えっぱなしのほうが顔を水面から上げずに息継ぎして連続して潜れるのでメリットでかいと思います。
ということでシュノーケルクリアはできるようになっておきましょう。
◎フィンの選び方
嵩張るのでこれも永遠にレンタル、と行きたいところだけど、マスクとシュノーケルよりも一番「自分のを持ってくればよかったー!」って思うのはこれかも。
ツアーのレンタルフィンで注意したいこと
というのもツアーの募集が「スキンダイビング」ってなってるところはまあ変なフィンは出てこないんですが、タイトルが「シュノーケリングツアー」とか「海遊びツアー」ってなってるところは、このおもちゃみたいなフィンが出てくる場合があります。
さすがにこのショートとミドルのあいだのフィンだとぜんぜん潜れません。ちょうど先日参加した海遊びツアーでこんなフィンを渡されたときは「まさか」と絶望しました。
まあもともとせいぜい10メートルやそこらしか潜れないんですが、それでもこのフィンだと3メートル潜るのに力を使い果たしてしまう感じ。むしろフィン脱いで平泳ぎスタイルで潜ったほうが潜れるまである。
その時は「余ってる長いフィンかウエイトないですかね」ってぼやいたらガイドさんが私物の予備を貸してくれたんですが、今度からレンタルするときは事前にフィンの種類を確認しようと思いました。
ショップさんの言い分としては「参加者がどのレベルかわからないから、最悪水中で無くされてもいいフィンにしてる」とのことで、確かに、別のツアーだったけど参加者の子どもが「フィンが片方脱げた」とか言ってるケースもあったし、まあわからんでもない。ないけど~。
とはいえ、フィンもそう何本もそろえるものじゃないし、フィンによって履きやすさとか進みやすさとか全然違うから、最初のうちはレンタルで試したいところ。
おすすめフィン(ノーマルタイプ)
- GULL MEWフィン
ちなみにこの時、ガイドさんが貸してくれた私物はGULLのMEWフィン。鉄板です。一番遭遇率が高いので自分のフィンがどれかわかるように目印付けとかないといけないかも。
- CRESSI CLIO
もうひとつおすすめはがこちら。とあるスキンツアーでレンタルして軽さと履きやすさと価格にびっくりして速攻自分用を買った。私はすぐフィンずれ(靴ずれのフィンバージョン)してしまうんですが、これは足を入れる部分がめちゃんこ柔らかくてフィンソックスなしでも大丈夫。お値段もMEWの半分ぐらい。軽いので飛行機でも持っていけそう。まだ持って行ったことはないけど次は頑張って持って行こうと思ってます。
ロングフィン
スキンダイビングといえば!のロングフィン。ツアーのタイトルが「スキンダイビング」ならプラス1000円とか2000円でロングフィンを貸してくれるところもあります。
一口にロングフィンといってもいろいろあって、有名なリーダーフィンみたいにほんとにふにゃふにゃした感じのものから、もっとブレードが固いタイプのものもあります。
人によっては柔らかすぎると泳ぎにくいとかあるから、購入の前に違うタイプのものを試せるとベスト。
- リーダーフィン:映え度はナンバーワンかも。エストニアのメーカーで日本では取り扱いのあるダイビングショップを通して購入することになります。
エストニア・ヨーロッパ製のカーボン・カーボンファイバー・ファイバーグラス製フィン・ブレードを展開するLeaderfins。フリーダイビング・スペアフィッシング向けの高性能フィンを幅広くラインナップ。
- WAVEロングフィン:プラス料金でレンタルしたときにこれが出てきたショップもいくつかあった(冒頭の写真でも履いてる)。ブレードが割と固めのタイプ。個人的にはリーダーフィンより泳ぎやすくて好き。
WAVEフルポケットロングブレードダイビングフィン フリーダイビングとスピアフィッシング用 フリーダイブフィン
フリーダイビング・スピアフィッシング向けのロングブレードフィン。高強度ポリプロピレン製の交換可能ブレードで軽さと推進効率を両立し、破れにくいTPR製フットポケットが足のスラストをしっかり伝達。
- CRESSI GARA3000LD:WAVEロングフィンが泳ぎやすかったのと、CRESSIのCLIOが足に合ったのできっと固めのフィンが自分にはイケてるはずとワクワクで購入してみたんだけど、これは固すぎ&重すぎで私には扱いきれませんでした涙。脚力が強い人にはスピードが出ていいんだと思う。売りました。
〇ウェットスーツの選び方
私の場合は夏場に車や電車で行ける時だけ、自前の2mmのタッパー(上下セパレートのスーツ)を持っていくこともありますが、基本的にレンタルです。
というのもひとえに、濡れたスーツを持って移動したくない、この一言に尽きます。寒い時期だと5㎜のスーツとかになるし、それだけで荷物がパンパンになってしまう~。
ただレンタルのスーツは微妙にきつかったりゆるかったりするので、ほんとは自分の体に合ったスーツを持っていくのが一番いいのはまあそう。冬場とか特に、ゆるいと体が冷えるからとキツめのスーツを渡されることが多いんですが、締め付けがきついと気持ち悪くなったり、膝あての位置がずれて骨にあたって痛かったり、快適に潜れないことは正直あります。
おすすめウェットスーツ
- TUSA
わたしの愛用品。ちらほらスキンダイビングツアーで他の人が来てるのも目にします。水着でも泳げるような時期にはこれで十分。
- ワールドダイブ
周りでスキンやフリーダイビングをやっている人に人気なのがワールドダイブ。生地が柔らかくてストレスがなく保温性にすぐれているということで、特にフリーの人たちは全身何十箇所も測定するフルオーダーを注文してます。でもスキンダイビングにはオーバースペックなんじゃないかな〜という気がします。個人的には。
- デルフィノ
フリーダイビングのメダリスト岡本美鈴選手も着用してます。制作者は真鶴でスキンダイビングスクールもやっていてこちらのスーツを借りてレッスンを受けることもできます。着心地はめちゃめちゃいいです。
保温性・柔らかさ・耐久性に優れたYAMAMOTOの45番を主材料に使用。仕入れ後さらに1年やコクさせて縮みを防ぐ手間をかけ、20年以上の経験を持つ職人が仕立てる高品質なウエットスーツ。経年での縮みが少なく長く愛用でき、リフォーム・修理の相談にも対応。
その他あると便利なもの
△フィンソックス・グローブ
安いものを保険として持って行っておくとベター。
- フィンソックス
レンタルフィンの場合、ブーツもセットで貸してくれることもあれば、素足でどうぞってところもあります。素足だとフィンずれの可能性があるのでフィンソックスを履いておく方がベター。あと微妙にフィンが大きい時とか。最悪普通の靴下でもOK。
- グローブ
あると水中で岩場を掴んだりも出来るので動画撮影とかはかどります。
△ウエイト・ウエイトベルト
- ウエイト
自前の機材をフル装備持っていく人でもウエイトは現地で借りる人がほとんど。重いからね。
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- ウエイトベルト
ウエイトは現地で借りてもベルトだけ自前で持っていく人が多いです。スキンダイビングで人気なのはUMMYのシリコンベルト。レンタルで出てくるベルトはナイロンなのでズレやすいんですよね。
UMMY ダイビング ウェイトベルト シリコンベルト フリーダイビング スキンダイビング
シンプルでスタイリッシュなデザインのウェイトベルト。男女ともに両度良い130cmのベルト長で、フリーダイビング・スキンダイビング・シュノーケリング・スピアフィッシング・スキューバダイビングなどダイビング全般に使える一本。
機材の揃え方チェックリスト
ステップ1:まずは全部レンタルで試す
- マスク
- シュノーケル
- フィン
- ウェットスーツ(必要な季節のみ)
ステップ2:気に入ったモデルはメモしておく
- メーカー名
- モデル名
- サイズ感(きつめ/ゆるめ)
ステップ3:優先順位をつけて揃える(目安予算)
- マスク:顔にフィットするかが命。目安¥8,000〜15,000
- シュノーケル:一番安く始められる。目安¥3,000〜6,000
- フィン:レンタルで種類を試してから購入。目安¥10,000〜25,000
- ウェットスーツ:遠征メインなら後回しでもOK。目安¥15,000〜
まとめ
結局のところ、マスク・シュノーケル・フィンは「最初は無理に買わずレンタルで試す」「気に入ったモデルがあったらメーカーとモデル名をメモっておく」のが一番失敗が少ない気がしています。ウェットスーツも同様ですが、遠征がメインなら基本レンタルと割り切ってもいいと思います。浮いたお金でツアーに行きましょう。
スキンダイビングについてはこちらの記事もどうぞ。






















