最初、Amazonプライムで暇つぶしにOAV見だしたら止まらなくなって、TVシリーズ61話を完走し、いま原作を読んでるところです。
非常にいまさらですが敢えて言いたい。
*もくじ*
手塚先生、天才かよ!
実はブラックジャック(原作)を読むのはこれがまったく初めてというわけではなくて、およそ20年ほど前に途中まで読んで止めた経緯があります。今回読み直してみてどうやら5巻で止めたことが判明。当時はまったくおもしろいと思わなかったんですよね。
なんでだろうなあ、って考えてみたんですけど、わたしぐらいの年代だと子どもの時は当たり前のように手塚アニメを見て育ってるじゃないですか。
リボンの騎士、ジャングル大帝、鉄腕アトム、不思議なメルモetc…
どれも好きで見てたと思うんですが、どれも全体としてどんなストーリーだったかとか、結末はどうなったかとかそういやまったく知らないんですよね。
きっと子ども過ぎて「いま目の前でやっているもの」が面白いかどうかしか見てなかったんだと思います。
毎回欠かさず見るぞ、みたいな欲求もなかった気がするし。
そんなわけであくまで想像だけど、当時の子ども向けアニメだしゴールデンタイムのお茶の間に流れるに相応しく、悪者はワルモノで主人公は正義の味方で弱きを助け強きを挫く、単純明快、勧善懲悪なそんなストーリーだったんじゃないかなと思います。
メルモちゃんとかなんか見てて切なくなった記憶があるから、もしかしたらそれ以上のなにかも込められてたのかもしれませんが、子どもにはそこまで受け取れず、だもんで、わたしの中ではずっと
手塚まんが = アンパンマンマーチ(作者違うけど)
的な色付けだったんですよね。
そうだ おそれないで みんなのために
あいと ゆうきだけが ともだちさ
ああ アンパンマン やさしい きみは
いけ! みんなのゆめ まもるため
でもね、クロオ先生ってどっちかというとアンチヒーローじゃないですか。
とある話では、溺れかけたピノコを助けに行った元水泳選手が溺れ死んでしまうんですが、水泳選手がクロオ先生からせしめた大金を身に着けているのを見つけた人々が「500万円も持ってるぞ!?」と色めき立つのを後ろ目に、「その金で葬式でもだしてやるんだな」と独り言ちながらピノコを抱えてさっさと場を立ち去るんですが、もう潔いぐらい行動原理が自分のエゴ!
その結果、たまに「誰かのため」になることもありますがあくまで結果論。
行動原理が「みんなのため」になることはないのです。
たぶん、そのアンチヒーローっぷりが若いわたしには違和感だったんだろうなあと思います。
今?
もう原作のクロオ先生がいちばん可愛いですしおすし
手塚先生やっぱ天才かよ!!!
って思います。
わたしが大人になったということでしょうか。
大人になることでわかる面白さもあるんだなあ、という発見。
手塚先生やっぱ天才かよ!!!(3回目)
それにしても文庫版の表紙のクロオ先生は老けすぎだと思うの。
(作中年齢、せいぜい30歳半ばだよね?)
ついでにヤングブラックジャックにも手を出してみた。
まだブラックジャック21は見てないんですがプライムに来ないかなー。
そしてほかの手塚まんがも読んでみたい。
もとを辿れば今回、ブラックジャックという手塚アニメに興味を持ったのはこれが原因でした。
まさかの
BUCK-TICK&手塚プロコラボ!
BUCK-TICKのアルバム「アトム 未来派 No.9」からアトム繫がりで手塚プロとのコラボグッズが実現。
※アルバムの中身(曲)は一切鉄腕アトムと関係ございません。
イラストを描かれている手塚プロ所属のつのがいさんは、その後単行本を出されたのですが、
なんと!
この単行本が出た時点で絵を描きはじめてまだ1年半ぐらいだそうです。おうふ。